共働きの家事分担、なぜ揉める?「帰宅順ルール」で気づいた不公平の正体

「なんで気づいて動いてくれないの?」——夕食の後片付けをめぐって、そんな一言が口から出そうになったことはないだろうか。

共働きで子育て中の家庭なら、一度は経験があるはずだ。分担しているつもりなのに、なぜか片方だけがすり減っていく感覚。

この記事では、我が家で実際に運用している「帰ってきたほうが夕食担当」というルールと、それでも揉めた具体的な経緯をもとに、共働き家庭の家事分担がなぜ揉めるのかを分解し、揉めないための工夫を紹介する。

  • 「帰宅順ルール」という分担方法の実例と、そこに潜んでいた落とし穴
  • 家事分担が揉める本当の理由(作業量ではなく「見えない負担」のズレ)
  • 揉めないための3つの工夫
目次

我が家の分担ルール:「帰ってきたほうが夕食担当」

共働き夫婦が並んでキッチンで夕食を準備している様子

我が家では、夕食の調理と後片付けは「先に帰ってきたほうがやる」というルールで運用している。どちらが遅くなるかはその日の仕事次第で毎回変わるので、固定の当番制よりも実態に合っていると思って始めた。

献立を決めるのは妻の担当だ。買い出しリストも、冷蔵庫の中身を見ながら妻が組み立てる。この二つを分けたのは、「作る人」と「決める人」が別々でも回るだろうという、わりと単純な発想だった。

一見、公平に見える分担ルールだった。「作業」を担当者ごとに割り振れば負担は均等になるはず——そう思っていた。

それでも揉めた——「決める」と「作る」は同じ重さじゃない

このルールを続けているうちに、実際に揉めたことがある。

献立を決める作業は、キッチンに立っている時間だけでは完結しない。冷蔵庫の在庫を頭に入れておく、栄養バランスを考える、子どもが食べられるかを想像する——これらは家事として「見える時間」に収まらず、一日中どこかで続いている。

一方、調理担当は「帰ってきてから食卓に並ぶまで」という区切られた時間の作業だ。時間で区切れば献立決めのほうが軽く見えるが、実際は逆で、「常に頭の片隅で考え続けている」という負担は数字に出にくい。

あたま

「今日の献立、もう決まってる?」と聞いただけのつもりが、「毎日私ばっかり考えてる」と言われて、初めて気づいた。自分は調理という「作業」しか見ていなかった。

しっぽ

調理は「やった」という達成感が残るけど、献立を考える負担は誰にも見えないから、しんどさをわかってもらえていない気がしていた。

この対話がきっかけで、「作業を分担する」だけでは公平にならないと気づいた。

なぜ揉めるのか:見えない家事の非対称性

これは我が家に限った話ではないようだ。東京都の調査によると、共働き世帯の家事・育児にかける1日の平均時間は男性が3時間29分、女性が7時間48分で、その差はおよそ4時間19分にのぼるという(調査年・条件は出典により異なるため目安として捉えてほしい)。

  • 時間で区切れる家事:調理・洗濯・掃除など、「やった/やっていない」が明確で達成感も残りやすい
  • 時間で区切れない家事:献立を考える・在庫を把握する・子どもの体調やスケジュールを頭に入れておく、といった「常に考え続ける」タイプの負担

後者は「名もなき家事」「メンタルロード」とも呼ばれる。妻が時間のかかる家事を、夫が短時間で済む家事を担当しがちという傾向は、複数の家事分担に関する記事でも共通して指摘されている構造的な非対称性だ——我が家の「作る/決める」の分担も、振り返れば同じ形をしていた。

「作業量」で分担を公平にしようとすると、見えない負担が片方に寄っていることに気づきにくい。これが揉める根本の原因だ。

揉めないための3つの工夫

共働き家庭が家族で夕食を囲む様子

我が家で実際に効果があった、あるいは今後試したいと考えている工夫を3つ紹介する。

  • 「見えない負担」を言葉にして共有する:献立を考える時間・冷蔵庫の在庫管理といった、作業として区切れない負担を「これも家事だよね」と一度お互い口に出して確認する。可視化するだけで納得感が変わる
  • 分担のルールを固定しすぎない:「帰宅順」のような合理的なルールでも、続けるうちに歪みが出る。月に一度でも「今のルール、しんどくない?」と見直すタイミングを作る
  • 「作る/作らない」の選択肢を増やす:分担そのものを見直す前に、そもそも夕食を「毎日ゼロから作る」前提を疑ってみる。惣菜・外食・夕食宅配サービスなど、作業自体を減らす選択肢を持っておくと、分担を巡る揉め事も減らせる

3つ目の「作る/作らない」の選択肢という意味では、夕食づくりそのものを外注する選択肢も検討の価値がある。分担のルールをどれだけ精緻に作っても、そもそも作業量自体が多ければ負担は残る。手作り惣菜の定期宅配サービスのように、献立決め・買い出し・調理という三つの負担をまとめて手放せるサービスを選択肢に入れておくのも一つの手だ。

まとめ

共働き家庭の家事分担が揉めるのは、多くの場合「作業量」を公平にしようとして、時間で区切れない見えない負担を見落としているからだ。我が家の「帰ってきたほうが担当」というルールも、それだけでは公平になりきらなかった。

見えない負担を言葉にする、ルールを定期的に見直す、そして「作らない」選択肢も持っておく——この3つを意識するだけで、夕食まわりの揉め事はだいぶ減らせるはずだ。

しっぽ

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この記事を書いた人

こんにちは!七色の毎日 -レインボーdays+へようこそ!子ども大好き理系パパの「あたま」です。理屈っぽくて子どもにウザがられつつも、在宅を活用して子育てに全力参加中!最近はママばかりにかまっている子どもを見てちょっと嫉妬気味…。娘1人の3人家族で奮闘中です。本業では生成AIの活用法を研究し、実装・社内への導入推進を担当。その延長でガジェット好きも高じて、作業環境まわりのレビュー記事も書いています。育児パパの悩みも、生成AIやガジェットの話も、これからも共有していきます!どうぞよろしくお願いします!

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