
備蓄した非常食は、賞味期限さえ切れていなければ安心。そう思い込んでいた。
防災の日をきっかけに#132(子連れ避難生活で本当に困ったもの)の見直しをした流れで、非常食やミルク、離乳食のストックも一緒に開けてみた。賞味期限はまだ十分残っていた。ところが、実際に子供に食べさせてみると、そこで初めて気づく失敗があった。
- 非常食の主食系を子供が嫌がった理由
- ミルクや離乳食の備蓄が丸ごと不要になった経緯
- ローリングストックでの解決策
非常食は「賞味期限内なら安心」ではない
非常食を選ぶとき、多くの家庭が真っ先に確認するのは賞味期限だろう。切れていなければ安心、という判断は間違ってはいない。ただし、それはあくまで「安全に食べられるか」の基準であって、「子供が実際に食べるか」の基準ではない。
非常食の備蓄で見落としやすいのは、「保管できているか」ではなく「子供が食べられるか」という視点。実際に試食させてみるまで、この差は気づけない。
我が家の備蓄も、この二つを取り違えたまま数年が経っていた。
非常食のパン・ビスケットを子供が嫌がった
備蓄していた非常食は、長期保存用のパンとビスケットが中心だった。せっかくの機会だからと、実際に子供に食べさせてみた。結果は、ひと口かじってそのまま止まってしまうというものだった。
しっぽ普段食べているパンとは食感がまったく違うので、子供にとってはそれだけで「知らない食べ物」になってしまうんですよね。


理由は大きく二つあった。
- 長期保存を前提にした非常食特有のパサパサした食感で、飲み込みにくく食べづらかった
- 普段食べ慣れている市販のパンやおやつと味の系統が違い、初めて口にする味に警戒心が先に立った
大人であれば「非常時だから」という納得のもとに食べられるが、子供にはその納得を作る材料がない。目の前にあるのが、いつもの味と違うものだというだけで、食べない選択をする。
ミルク→離乳食→幼児食で、備蓄の種類自体が不要になった
もう一つの失敗は、非常食の質ではなく、備蓄している品目そのものにあった。粉ミルクと離乳食パウチを備蓄していたが、子供の食事はすでにミルクから離乳食を経て幼児食に移行していた。つまり、備蓄していたもの自体が、もう子供の食生活に存在しないカテゴリーになっていたのだ。
ミルクや離乳食は「量が変わる」のではなく「段階そのものが終わる」。#132で見た「おむつが不要になった」のと同じ構造が、食品の備蓄にもそのまま当てはまる。
賞味期限が残っている備蓄を無駄にしたくない気持ちは分かるが、子供が使わない前提の品目を後生大事に保管し続けても、いざというときの役には立たない。
ローリングストックで解決する
この二つの失敗をふまえて、我が家では備蓄のやり方をローリングストックに切り替えた。非常用に特別なものを別枠で買って死蔵させるのではなく、普段から食べ慣れているレトルト食品やお菓子を少し多めに買い、古いものから消費して、消費した分を買い足す方法だ。
非常食専用の長期保存パンやビスケットを完全にやめる必要はない。ただし、それだけに頼らず、普段食べているものをローリングストックで組み合わせておくと、非常時にも子供が抵抗なく口にできる選択肢が残る。
よくある質問
乳児期の家庭でこれから備蓄するなら、常温保存でき調乳不要な液体ミルクのほうが災害時の負担は小さい。非常食も、普段のおやつとして成立するタイプを選べば、ローリングストックの発想をそのまま適用できる。
まとめ
非常食の備蓄は、賞味期限が残っていれば安心というものではない。我が家では、長期保存用のパンやビスケットを子供が嫌がって食べず、ミルクや離乳食は子供の成長でそもそも不要な品目になっていた。普段食べ慣れている食品をローリングストックで回す方法に切り替えれば、味への抵抗も、成長による品目の陳腐化も、どちらも起きにくくなる。



非常食も、開けて終わりではなく実際に食べさせてみることが大事だと痛感しました。ぜひ他の防災の記事もあわせて見てみてくださいね。
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