はじめに:育児と仕事の両立、本当に無理?

「育児と仕事、両方頑張りたいけど、もう限界…」
そう思っているワーママの皆さん、決してあなたは一人ではありません!
同じように悩んでいる人はたくさんいます。
共働き世帯は増え続け、ワーママは社会を支える大切な存在です。
しかし、現実は時間に追われ、心身ともに疲れ切って、孤独を感じている人も少なくありません。
ワーママのリアルな現状
令和2年(2020年)には、共働き世帯が約7割を超えました。(出典:男女共同参画白書)
でも、オウチーノ総研の調査によると、育児ストレスを感じている女性は80%以上! 男性でも60%近くが育児ストレスを感じているんです。
引用元:オウチーノ総研


「無理」と感じる瞬間
子育て経験のある20〜40代300人にアンケートを実施した結果、半数以上の人が時間やお金の余裕のなさにストレスを感じています。
SNSや育児フォーラムでは、こんな切実な声も…。
- 「もう疲れた、家出したい…」
- 「子どもがなかなか寝てくれない」
- 「仕事と育児の両立を意気込んでたけど、全然イメージ通りにいかない」
- 「最近、なんだか子どものこと可愛いと思えなくなってきた…」
これらの声に、共感できる部分はありますか?
もし、以下の項目に多く当てはまるなら、「無理」を感じやすい状態かもしれません。
- 子どもの泣き声にイライラしてしまう
- 頼りたいのに、夫や家族にきつく当たってしまう
- 育児がうまくいかず、母親失格だと感じる
- 「自分の人生どうしよう」とよく悩む
- 「手伝うよ」と言われるとイライラする
- 家事の優先順位がつけられない
- 頭が重く、スッキリしない
- 部屋が散らかっているとイライラする
- 子どもと2人で過ごすのが嫌になる
- 誰かに子どもを預けると、罪悪感が湧いて心がザワザワする
でも、大丈夫! この記事では、あなたが「無理」を乗り越え、笑顔で育児と仕事を楽しむためのヒントをお伝えします。
FAQ:これって私だけ?
なぜ「無理」と感じる? 育児と仕事の両立が難しい原因
なぜ、育児と仕事の両立はこんなにも大変なのでしょうか? その原因を具体的に見ていきましょう。
時間的制約:まるでタイムアタック!
ワーママの一日は、まさに時間との戦いです。 パートタイム勤務とフルタイム勤務、それぞれのタイムスケジュール例を見てみましょう。
パートタイム勤務の例
- 6:00 起床、朝食とお弁当の準備
- 6:30 子どもと夫を起こす
- 7:00 朝食。洗濯機を回す。洗濯物を干す。
- 8:00 小学生の子どもが登校。朝食の後片付け、夫が出勤
- 8:30 幼稚園に送っていく。そのまま勤務先へ
- 9:00~12:30 勤務
- 13:00 帰宅。昼食をとる。軽く掃除。
- 14:00 幼稚園の子どものお迎え
- 15:00 小学生の子ども帰宅。おやつ。夕食の下ごしらえ
- 16:00~17:30 子どもたち習い事(曜日によって異なる)
- 18:00 夕食の準備。子どもたちは宿題
- 19:00 夕食。夕食の後片付け
- 20:00~21:00 入浴、子どもたち就寝
- 21:00~22:00 残った家事をこなす(朝食・お弁当の下ごしらえ、アイロンかけ)
- 23:00~24:00 自由時間。就寝
フルタイム勤務の例
- 6:00 起床、朝食の準備
- 6:30 子どもと夫を起こす
- 7:00 朝食。洗濯機を回す。洗濯物を干す
- 7:45 小学生の子どもが登校。自分の身じたく
- 8:00 保育園に送っていく。そのまま勤務先へ
- 9:00~17:00 勤務
- 17:30 勤務先から保育園に直行し、お迎え(小学生の子どもは学童保育で17:00に帰宅)
- 18:00 帰宅、子どもたち入浴、夕食の準備
- 19:00 夕食。夕食の後片付け
- 20:00 子どもの宿題を見る
- 21:00 子どもたち就寝 その後、入浴
- 22:00 残った家事をこなす(洗濯物をたたむ、朝食の下ごしらえ、アイロンかけ)
- 23:00~24:00 自由時間。就寝
このように、ワーママは常に時間に追われ、自分のための時間を持つことが難しい状況です。
さらに、子どもの年齢によって「子育ての壁」があり、保活の壁など、様々な困難が待ち受けています。
肉体的・精神的負担:休む暇なし!
睡眠不足は、ワーママにとって深刻な問題です。 睡眠不足が続くとストレスとなり、心身に様々な悪影響を及ぼします。
妊娠・出産後のホルモンバランスの変化や、子どもの夜泣き、授乳などにより、十分な睡眠時間を確保することが難しくなります。
さらに、自分の自由になる時間がない、ワンオペ育児になっている、育児の頑張りを認めてもらえない、などのストレスが重なり、育児ノイローゼや産後うつに繋がる可能性もあります。
周囲のサポート不足:孤軍奮闘…
パートナーの帰宅時間が遅い場合、ワンオペ家事やワンオペ育児になりがちです。
実母や義母からのサポートが得られない場合も、育児ノイローゼに陥りやすくなります。
職場での理解や協力も不可欠ですが、子供が体調を崩すと、勤務中に途中で抜けたり、急な休みが必要になったりすることもあります。
このような状況で、周囲のサポートが得られないと、ワーママは孤立感を深め、「もう無理」と感じてしまうのです。



「夫は仕事が忙しいから…と、つい私が全部抱え込んじゃうんです。でも、正直もう限界!」
「無理」を乗り越える! 具体的な対策
では、どうすればこの「無理」を乗り越えられるのでしょうか? 具体的な対策を見ていきましょう。
タイムマネジメント術:時間を有効活用!
業務に優先順位を付けて、重要度の低い作業は後回しにする
すべてのタスクを書き出し、A(重要・緊急)、B(重要・緊急ではない)、C(重要ではない)のように分類すると、何から取り組むべきかが見えてきます。
- 時間の有効利用を手助けしてくれるスマホアプリを活用する
- 家族間のスケジュールを共有できるアプリ
- 一週間分の夕食の献立を考えてくれるアプリ
- 家事もスケジュールを立てる
- 予定に優先順位をつける(今日、2〜3日間、一週間以内にやらなければいけないこと)など
- 作業時間に制限時間を設ける
- いつもは20分かかる掃除を「10分だけやる」と時間を区切ることで、スピードアップにつながり次の作業にスムーズに移ることができる。
家事・育児のアウトソーシング:プロの力を借りよう!
- 家事代行サービス
- 掃除、洗濯、料理など、ほとんどの家事を依頼可能。
- 依頼する内容やペースも自分で決められる。
- 最初は抵抗があるかもしれませんが、一度利用すると手放せなくなるかも!


- ネットスーパーや食材配達サービス
- 買い物にかける移動時間を省ける。
- あらかじめ素材が下ごしらえされたミールキットを利用すれば、献立に悩まずに10~20分の調理時間で栄養バランスのいい食事が作れる。
- 献立を考える時間も節約できるのが嬉しいポイント。


- 自治体の育児支援サービス
- ファミリー・サポート・センター:保育施設への送り迎え、保育時間外や放課後の預かりなど。
- 子どもの送り迎えをしてくれる「ファミリーサポート」制度を整備している自治体もある。
- 東京都の場合、全ての子どもと子育て家庭を支援する区市町村の相談窓口として子ども家庭支援センターが設置されている。
- ベビーシッターサービスであれば、自治体制度が利用できない場合も問題ありません!


家族との協力体制:チームワークで乗り切る!
- 家事育児を細分化して負担を減らす
- やることリストを作り、夫婦で分担する。
- 子どもが成長したらお手伝いできる部分は子どもにも覚えてもらう。
- 家事や育児分担の課題は会話の回数を増やし、お互いの認識のズレを合わせることで解決する
- 「私が思っているより、あなたは家事を手伝ってくれていない」など、正直な気持ちを伝えてみましょう。
- 子どもや夫には、自分でできることは自分で行うような意識づけもする
- 自分のことは自分で!を合言葉に、家族みんなで協力し合いましょう。
- パートナーや子育て中のママ友やパパ友と会話の機会を作ったり、ときにお互いに相談し合う
- 同じ悩みを持つ仲間と話すことで、気持ちが楽になることもあります。
職場の理解と協力:働きやすい環境を!
- 勤務形態をテレワークやリモートワークなどの在宅ワークに変えてみる
- 時短勤務などが可能な仕事に就くと、家事と育児に余裕が生まれる場合がある
- 企業における育児支援制度を活用する
- 育児休業
- 時短勤務
- フレックスタイム制
- 企業内保育所
- 子供が体調を崩すと、勤務中に途中で抜けたり、急な休みが必要になったりすることがあるため、ほかの社員とのコミュニケーションをしっかり取り、休みの場合の対応など勤務先と相談をすることが大切
- 日頃からコミュニケーションを密にしておくことで、いざという時にスムーズな連携ができます。
心を軽くする考え方:頑張りすぎない!
「無理」を乗り越えるためには、考え方を変えることも重要です。
完璧主義からの脱却:70%主義のススメ
完璧主義の人は育児ノイローゼに注意が必要です。 子育てにも完璧を求めすぎ、自分を苦しめてしまう可能性があります。
完璧を目指していると、100%できなかったときに自分を責めてしまいがちです。
家事や育児に、完璧な状態や正解は存在しないということを理解しましょう。
- 家事の手を抜いてもよい日を作る
- 疲れてどうしようもない日は、料理は買って済ませる、洗濯物は明日にするなど臨機応変に対応する
- 掃除の頻度を少なくする、食事を簡単なものにするなど、70点くらいの及第点を目指す
自分を大切にする時間:リフレッシュ方法
- 定期的に休息や休憩をとる
- 好きなものを飲む・食べる
- 達成感・幸福感を得る瞬間を作る(コンビニまで歩く、公園まで足を伸ばすなど)
- リラックスしていることを意識する(お風呂に入る時など)
- 自分の頑張りを認める(寝る前に「今日も良く頑張った」と声に出す)
- 視点を変えて相手のプラスの面を見る
- 感情を吐き出す(人に話す、紙に書き出す、日記をつける)
- 深呼吸をする
- 趣味を見つける(読書、ものづくり、映画鑑賞など)




ワーママだって輝ける!
愛用アイテム紹介:時短の味方!
- 食器洗い乾燥機、洗濯乾燥機、ロボット掃除機などの便利家電
- 夕食用の素材が下ごしらえされたキット
- 家族間のスケジュールを共有できるアプリ
- 一週間分の夕食の献立を考えてくれるアプリ


まとめ:両立は「無理」じゃない! あなたらしい働き方を見つけよう
育児と仕事の両立は、決して簡単なことではありません。 しかし、今回ご紹介した対策や考え方を参考に、自分らしい働き方を見つけ、周囲を頼りながら、無理なく楽しく過ごすことは可能です!
母親はつい頑張りすぎてしまうこともありますが、自分も1人の人間と思って、無理をせずに家族に接することができるとよいでしょう。
子育てに不安や悩みを抱えていたり、つらいと感じたりしていたら、抱え込まずに相談してください。
子どもはもちろん大切ですが、子育てをしている保護者自身も自分のことを大切にしてほしいと思います。
使えるサービスなどもうまく利用して、自分の時間を持つ工夫をしてみてくださいね!!


この記事が、少しでもあなたの心を軽くし、笑顔で育児と仕事を楽しむための一助となれば幸いです。
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